第二十章

キャサリンの顔から、みるみる血の気が引いた。息子の鋭い視線が、まっすぐ彼女に突き刺さったのだ。

もはや、かつてソフィアを見て見ぬふりしてきた男ではない。

何かが、音もなく変わりつつあった。

以前のヘンリーは、ソフィアの気持ちなどまるで意に介さなかった。キャサリンが彼女を侮辱しても、気づかぬふりをし、苦しみには耳も目も塞いだままやり過ごしてきた。

結婚してからずっと、彼は冷たく距離を置いたままだった――今この瞬間までは。

イザベラの本性を知って以来、かつての恋人に向ける態度は、日を追うごとに悪化していった。愛情だったものは、やがて露骨な嫌悪へと変わっていったのだ。

あの日、病院でソフィアが...

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